ドーモ、炎上中のリブロ池袋店にいた元シャインです。
ブログ再開して4日目なのに火種を拾ってきて取り上げるとか、ホントどうかしてるよね、私も。 

まとめ中で最も共感したのはこのくだり。

私も、最初のツイートを単体で読んだときには、
「他の関連書と一緒に企画コーナー作れば、こんなにひどく見えなかったんじゃない?」
と思いました。
が、ちょっと待てよ。よく考えてみれば、昔とは大きく事情が異なっているはず。少し紐解いてみます。

結論から言うと「新刊書店が独自に版元横断の企画なんて組める環境ではなくなってる」、ということかと。
幸福の科学出版の本は昔から売れていた

私が入社したのは92年ですが、その頃からエルカンターレの本は売れてました。大手書店のベストランキング入りを狙って信者の方がまとめ買いするからです。領収書も切らずに。信者じゃないお友達(っていうのがいれば、の話ですが)に配ってたんだろうなあ。

このため、新刊が出版されると平積みにせざるを得ない(ストックエリアを圧迫されないように)。
当時のご担当の方も、リブロとしてあんまり表には出したくないけど、最低でも棚のエンド台には置かなくてはならないので、ご苦労されていた記憶があります。

ちなみにその当時は、POSもなく、スリップちぎって手でカウントしてたのでランキングは担当者によって「作られ」るため、永遠にこの手の本がリブロのランキングに上がることはなかったんですけど。

セゾン本・堤本だからって面陳してもこれは信者以外は買わないんじゃないか

なので安心してください、という話。

堤清二(辻井喬)さんとその関連書籍が出ると、その頃は百貨店の社員さんがぐわあっと買いに来て、ざーっとなくなるので、地味な本ほど困る(版元が数を刷ってなくて、取次がまいてくれない)という事態がよく起こったものです。

でも、さすがにこれ買う社員はいないでしょ。 いくら面陳列してあってもさ。

リブロを取り巻く環境は変わっている

では、なぜこんな企画がまかりとおるのか。もっとうまいやり方で企画が組めなかったのか。

「今泉棚」の今泉さんやJへ行ってしまわれたTさんがいなくなった後、誰も「こういうことをやるときのうまいやり方」を指南する人がいなくなったからだ、という見方ももちろんできるし、そうだとも思うのですが、リブロをはじめとする、新刊書店を取り巻く環境の変化の方が大きいのではないでしょうか。

版元横断ワンテーマの独自企画を組むとします。

委託期間中のいわゆる「新刊」以外も並べたいな、と思っても、出版社もこう厳しいご時世ですから、返品にもうるさくなってます。書店の側も経営が厳しい折りに、在庫リスクなんて負いたくないです。だから返品できない本はよほどの自信がない限りは発注をかけないんじゃないでしょうか。
すると、比較的返品が容易などこにでも割りとある文庫とか新書みたいな書籍しか揃えられないはず。

ましてやセゾン本、堤帝国本は。文庫・新書でさえ新刊の市中在庫がないので、新刊書店に通常ルートで並べられるのは、そもそも何点生きていることか……。

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本当は、幸福の科学さんには、こういうのはアマゾンに動員かけて1位取ってもらって増刷分の帯に「アマゾンで1位!」とか書いとけばいいじゃねーか、それで満足してくれよと思いますが、信者の方がネット使わない世代なんでしょうかねえ。そうかもしれないですね。

この件は、書店で本を買わなくなった、探さなくなった我々にも責任があるんだろうと思うのですが、そろそろお昼休みも終わりますので、本日はこの辺で。